映画 PERFECT DAYS(2023) ヴィム・ベンダース監督
https://www.youtube.com/watch?v=QzZBbX5A1FA
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』が 12 月 22 日(金)より全国公開いたします。 <STORY>東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。
映画館には敢えて見に行かなかった作品。しかし、話題作であり見ておきたかった
心配していたほど、自分の趣味に合わない作品ではなかった
根本的には、村上春樹的なディタッチメントを描いた作品で、主人公が60代のおじさん、令和の時代にこれ必要?という感じがする
清掃員の主人公の文化資本の高さが隠されておらず、むしろくっきりと仄めかされていたことは印象的だった
なんなら、英語の意味が普通に分かる人物のようにも伺えた
途中のハグとか、外国で生活したことある人の仕草だと思う
文庫本を読むのがカッコ良い、という世代、いつまで続くだろうか。自分あたりがギリギリかもしれない
決して、「幸福」や「Perfect」と決めつけて描かれているわけではないが、ある意味、サブカル中高年の理想の生活ではある。淡々とした肉体仕事→趣味(カメラ・盆栽)→銭湯→居酒屋→読書→寝る・・・・ 分かるんだけども。
タイトルに?をつけておいたらまた見方が変わるのだろうと思う
ロケ地の銭湯は墨田区だそうだが、うちの近所の銭湯と中身がほぼ完全一致でびっくりした
なんだかんだで見終わってからダラダラと思考を刺激される作品だったことは確か
2024/6/23